No.31への返信

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土佐は妙なところがある(司馬遼太郎)

春の花の季節など酒徒を見て歩くだけでも、
いま土佐にいる、という駘蕩(たいとう)たる気分にひたることが出来る。
花にはすこし早い頃、お城にのぼったことがあった。
つぼみはまだなお固いというのに「つぼみ酒じゃ」と云ってそこここでムシロを敷いた群れが群れていた。
そのなかにまだ苗木の桜があり、桜ともいえぬ段階であるのに、
この苗木にすら、男がひとり、水筒を片寄せてしずしずと呑みすすんでいた。
こういう風情のおかしさ、楽しさは、もはや失った日本人をそこに見るようではないか。(中略)
歴史と人間風土も今に連続していると感じられるのは、日本にあっては京都と土佐のみである。
京の旅は人間に接して面白いように、土佐の旅も、風景もさることながら、人間であるにちがいない。
土佐人が日本の歴史のなかで果たした陽気な活動性・・・
幕末にはあれほど悲惨な目に遭っていながら・・・は、こういうところに根をもっているのであろう。
( 昭和43年 )
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この城下・・・海熱くして・・・酒と血を温むに・・・良し

[31] Be-bop (2008/04/01 Tue 23:53)